Custom カスタム・アーマチュア

規格部品を使わずに、すべての部品を1から生産したフルカスタム・アーマチュアと、
一部に規格部品を流用した、セミカスタム・アーマチュアが含まれています。


巨大アーマチュア

現状の SM-004D とは別系統の、チェコ式アーマチュアの改良版です。調整のし易さは SM-004D をしのぎますが、今のところはモジュール式になっていません。
SM-004D や DynaMate では 、所有する工作機械の制限で大径ボール対応のものが作れませんが、この方式だと25ミリ径超まで対応できます。作例は60センチドール用の巨大アーマチュアです。横に置いた SM-004 とくらべると、その大きさがわかると思います。


ヴェロキラプトルII

グラフィック社の雑誌「映像+01 特集 人形アニメーションの現場」にアーマチュアのメイキングを書いたとき、見開きページに載せる作例として製作しました。想定した読者の学生や個人作家でもで真似できるように、基本パーツはボール盤だけを使って作成しました。
首のボールを頭頂部方向から吊り下げる形にすると、ヨコ方向の可動角度が大きくなりました。ガワの柔らかさにもよりますが、少ない関節数の首でありながら、ほぼ真後ろを振り向くことができます。


ウォルク

コバヤシマサヒデ/船本恵太 共同監督によるストップモーション・ロードムービー「WORKU」の主人公用。同作品の第3話以降に使われています。
2つのバージョンがあって、写真はバージョン2です。バージョン1は膝が二連。バージョン2は膝が1連。さらに2は足の付け根のボールシャフトを前方45度に傾けることで、可動角度を増やしてあります。
腕には新開発の極細ジョイント(ボール径3.175ミリ)を使っています。



ソシム之介

ソシムの書籍「クレイアニメ&人形アニメを作ろう!」掲載の簡易ボールジョイントアーマチュアです。ヴェロキラプトルII 同様、学生や個人作家でも真似できるようなつくり方をしています。ボールにシャフトつきのラジコン部品を流用するので、ヴェロキラプトルII の時のような、ボールへの穴あけすらする必要はありません。


小型アーマチュア

常用のフライス盤が壊れてしまい、補修部品が届く間、手持ちの旋盤だけで何かできないかと試していたら、いきなりのブレイクスルー。これまでにない極小関節が作れるようになりました。この人体アーマチュアは、身長148ミリ、重量27グラム。腰に3.175球を使っているほかは、2.32125ミリ球の関節を使っています。

2段下に、定規との比較写真があります。


竜の手

極小関節のサイズをさらに小さくしました。ボールサイズは2ミリ。指の大部分は一連ですが、小指の第一・第二関節だけは一連では収まらないので、二連になっています。 モジュール同士は、瞬間接着剤でつないでいます。こうすると後から容易に分解でき、流用がたやすいです。
手首は、単体の6.35ミリ球を中心に4方向に可動する、新開発「ユニバーサルボールジョイント」です。動作角度は、本物の手首と同じ程度を確保しています。


超小型アーマチュア

身長90ミリ、重量7.5グラム。(写真右上および右下)
「小型アーマチュア」(写真左)に比べて、「超小型アーマチュア」は、身長で約40%、重量で約70%縮小。最小関節のソケット部最大径3ミリ。ボール径1.5875ミリ(1/16インチ)。
ストップモーション撮影用としては、おそらく国内最小(※)です。
肩関節は2連になり、「小型アーマチュア」より表現力が増しました。

※リアル人体を再現できる最小サイズとして。プロポーションをデフォルメすれば、もっと小さいキャラクターも作れます。